2019(令和元)年7月9日(火)『正しい地口(じぐち)の使い方Ⅱ』
拙欄にも人気ページがある。
例えば、2013(平成25)年12月27日付『正しい地口の使い方』は、いまだに閲覧者数がトップ3内にある。
「そうは烏賊(いか)の〇玉…」の話であるが、読者の方々はこんな話題が好きなのかしらん、と不思議な気持ちになる。
などと思っていたら、たまたま聞いていた三遊亭圓生の落語の中に、面白い地口のセリフが出て来たのでご紹介する。
「下衆(げす)の考えと猫の金玉は後から出て来る」
また「〇玉」の話ですいません。
これはまた変わった地口だ、というわけで由来を調べてみた。
どうやら、子猫においては生まれたときの性別がわかりにくく、オスの場合は、生後カ月経ってから睾丸が下降して体外に出、いわゆる〇玉となってオスであることがわかるようになるのだという。
猫の金玉は後から出て来る、というのは獣医学的事実であったのだ。
そして下衆の考えの方は、下衆=お馬鹿さんなわけであるから、すぐに考えが思い浮かばず、後になってから間の抜けた考えが出て来ても役に立たない、ということであろう。
こんなことを書いて、万が一「社会的に尊敬されるべき精神科医ともあろう者が、このような品性下劣なことを何度も書くのはいかがなものか。」というような感想を持たれた方がいらしたら、
ここまで読んで来て今ごろになってそう言うのが遅いんだよ!
だから、下衆の考えと猫の金玉は後から出て来るってんだ! 二度と読むなっ!
…江戸っ子はこのように使用致します、はい。