八雲総合研究所は、医療・福祉系国家資格者 および 一般市民 を対象とした「人間的成長のための精神療法」を行っている専門機関です。
※2024(令和6)年7月1日より、対象として「一般市民」も再び可能となりました。
八雲総合研究所では
(1)6つの国家資格者、精神科医(心療内科医は除く)、臨床心理士(公認心理師であっても臨床心理士でないものは除く*)、正看護師、作業療法士、社会福祉士、精神保健福祉士の方々(現在、医療・福祉・保健・教育・保育・産業分野の現場で働いている方々)
*ここだけは民間資格の臨床心理士を対象とし、国家資格の公認心理師は対象外となります。
および
(2)一般市民
を対象とした「人間的成長のための精神療法」を行っています。
【最初に伝えたいこと】
「松田先生のところ(八雲総合研究所)って、何をするところなんですか?」とよく訊かれる。
いつも答えるのが難しい。
そもそもは、私がかつて恩師からしていただいた「教育分析」を、他の人たちにも受けていただきたい、と思ったことから始まった。
しかしすぐに問題が生じた。
ひとつは、「教育分析」という言葉を使うと、精神分析の他派の方々が受けた「訓練分析」と一緒にされかねないと思ったからだ。
いわゆる「訓練分析」のほとんどは、専門的知識と技術の「訓練」であって、自分自身の内面を見つめるということの内容が異質で浅く、最も重要な、人間としての成長を図る、人格的な成長を目指す、という意図が感じられないものであった。
そしてまた、「教育分析」を受けたという「ブランド」を身につけるために申し込んで来る人も意外と多いということであった。
申し訳ないが、それにはつきあっていられない。
では、「教育分析」の代わりに何と言おうか。
そこで考えに考えて、結局、「人間的成長のための精神療法」という表現になった。
これが一番近いのだが、それでも「療法」というと「治療」と誤解される面があり、そのためにわざわざ人間的「成長」という言葉にしたのである。
「治療」の必要はなくても、解決すべき「成長」課題は万人が無数に持っている。
そしてそこに却って、人間としての無限の成長の可能性が秘められているのである。
【医療・福祉系国家資格者へのメッセージ】
「自分で自分の内面をきちんと見つめる」ということは医療・福祉系専門職にとって不可欠な姿勢である。
医療・福祉系専門職にとって、知識・技術の習得は当然必要だが、われわれの仕事は、それらによってのみできる機械的援助ではない。
人間が行うことである以上、その人の持つ人間性が患者、利用者や、職務の遂行に大きな影響を与えることは不可避である。
その中でも、医療・福祉系専門職の抱える未解決の心の問題が、職場において起こる問題の(表面的理由と異なる)真の原因になっていることが少なくない。
しかし、その問題解決に向けての取り組みはほとんど行われていないのが実情である。
通常の研修やグループスーパーヴィジョンなどでは、個人の内面を深く系統的に扱うことはできない。
そして問題を抱えている人たちほど、逃げる、誤魔化す、抵抗する、自分たちに問題はない、自分たちはわかっている、と思おうとする。
だからこそ、医療・福祉系専門職には、個人的に「自分の内面をきちんと見つめる」場の確保が必要であると私は固く信じている。
そしてもしそういう場が確保できたならば、
現場で患者さんや利用者さんと関わりながら、また、私生活を送りながら、自分自身の未解決の問題や成長課題に気づき、解決・成長していくことが可能となり、
それは最終的に、医療・福祉系専門職者の個人としての幸せと、職務の質の本質的な向上につながるものと信ずる。
【一般市民へのメッセージ】
実は、一般市民の方々に求める人間的成長と、医療・福祉系国家資格者の方々に求める人間的成長は、基本的に何も変わらない。
医療・福祉系国家資格者は、個人としての人間的成長の上に、患者さんや利用者さんのために専門的知識や技術を活かして行く、という違いがあるだけである。
よって、本質的なことをお尋ねしよう。
あなたは本当の自分を生きていますか?
ニセモノの自分に踊らされた人生を生きていませんか?
だから生きづらいのではありませんか?
だから行き詰っているのではありませんか?
正当化も、ちょろまかしも、やりくりも、逃避も、先送りも、もうやめませんか?
自分の成長課題が見えていますか?
自分の問題が見えていますか?
そして、今の自分に心からの「情けなさの自覚」を持って、真剣な「成長への意欲」を抱いていますか?
もしそうであれば、あなたは私たちの同志であり、大切な仲間です。
進む道は簡単なものではないかもしれませんが、本当の意味での「人間的成長」の道を一緒に歩んで行きましょう。
そもそも私たちは、本当の自分を生きるために、生命(いのち)を授かったのですから。
【注1】 当研究所は精神科医によって運営されてはおりますが、医療機関ではありませんので、精神障害の方の治療をお引き受けすることはできません。
→ 必ず「人間的成長のための精神療法のお申し込みを検討されている方へ」 「よくあるご質問」「面談時間の長さ・面談頻度/料金/キャンセル・面談所間の変更」をご参照下さい。
【注2】医療・福祉系国家資格者の方は、人間的成長のための精神療法を受けた後(あるいは、受けながら)、「カウンセリング的援助のトレーニング」や、精神科医、臨床心理士を対象とした「本格的な『精神療法』のトレーニング」も行っています。ご関心のある方は、主宰者にご相談下さい。但し、自分自身の問題と向き合わずして他者へのカウンセリング的援助や精神療法を行うことはできない、というのが主宰者の基本姿勢ですので、その点はご了承下さい。
「ホンモノの対人援助職者になるには修業が要るのだよ」「ホンモノの対人援助職者になるには修業が要るのだよⅡ」「精神科医の精神療法のトレーニング」「臨床心理士の心理療法のトレーニング」もご参照下さい。
【附記】 尚、第三者に対して、当研究所で受けている「人間的成長のための精神療法」を説明する際は、医療・福祉系国家資格者の方は「専門職上の個人スーパーヴィジョンを受けている」などと言っておられる方が多いようです。また、一般市民の方は「専門家から(治療ではなく)人間的成長のためのカウンセリングを受けている」などと言っておられる方が多いようです。それで差し支えないと思いますが、正確に伝えたい場合には上記を丁寧に説明されるか、このホームページを見ていただくのが良いと思います。
玄関を入ってのエントランススペースです。
正面の引き戸を開けて面談室となります。
クライアント用の椅子です。カウチやらゴージャスなソファやらを経て、ここに落ち着きました。
どうぞお座り下さい。
セラピスト用の椅子です。これもまたさまざまなソファを経て、極めてシンプルなところに落ち着きました。
では、面談を始めましょう。
[2024(令和6)年11月30日改訂]
◇原則として、月曜、火曜、金曜、土曜および日曜が開業日です(時に変則開業日あり)。
日曜および祝日も開業しています(講義、講演、ワークショップ等の業務が入っている場合は休業です)。
◇開業時間は、午前10時〜午後6時10分です(時に変則あり)。
詳しくは「今月・来月の開業日のお知らせ」をご参照下さい。
☆新型コロナウイルス感染症の感染拡大は大分落ち着いて来ましたが、八雲総合研究所での面談、八雲勉強会の開催等に関する最新の情報は、所感日誌『塀の上の猫』でも更新して行きますので、どうぞご参照下さい。
◆2025(令和7)年4月29日(火)
「今月・来月の開業日のお知らせ」に、2025(令和7)年6月の開業日をアップしました。
◆2025(令和7)年3月31日(月)
「今月・来月の開業日のお知らせ」に、2025(令和7)年5月の開業日をアップしました。
◆2025(令和7)年3月14日(金)
「企画部門からのお知らせ」に、2025(令和7)年4月13日(日)開催の「陽春のハイブリッド勉強会」の案内をアップしました。
◆2025(令和7)年3月14日(金)
「企画部門からのお知らせ」に、2025(令和7)年5月11日(日)開催の「第65回 八雲勉強会 by Zoom」の案内をアップしました。
◆2025(令和7)年3月14日(金)
「企画部門からのお知らせ」に、「令和7年度 八雲勉強会 年度参加のご案内」の案内をアップしました。
◆2013(平成25)年8月14日(水)
「写真と詩(うた) 『風信帖』」をスタートしました。
◆2012(平成24)年10月2日(火)
当ホームページにおける所感日誌『塀の上の猫』をスタートしました。