最終講義を行って来た。

年度の最終講義であり、十四年間の最終講義である。

そもそもが、伝えたいことがあって引き受けた仕事である。

可愛い教え子たちのうち、一体何人に伝わっただろうか。

毎年毎年、この中の一人にでも伝わればと思い、講義をして来た。

とにもかくにも種は蒔いた。

あとはおまかせするのみである。

講義を終えて、玄関を出、校舎に向かって合掌礼拝する。

長々お世話になりました。

そして、たまたま午後の仕事はオフになっていた。

さて、どうするか。

昼も食べていない。

このまま帰宅しようかと思ったが、ふと駅の近くに寿司屋があったことを思い出した。

ひとり“お疲れさま会”をやるか。

店に入り、寿司と昼間から純米大吟醸を1合たのむ。

店のおばちゃんが怪訝な顔をして見ている。

いーじゃないの、今日くらい。

最早、勤務時間ではない、私の時間だ。

盃を掲げ、

学生たちにありがとう。(国試、頑張れよ。)

先生たちにありがとう。

この縁にありがとう。

オレ、お疲れさま。

 

大変、美味しゅうございました。

 

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