2017(平成29)年12月13日(水)『人恋しさ』
あるイギリス人の知人は、日本での初めての正月を一人で過ごすのが寂しくて、大晦日から浅草寺に繰り出したという。
見知らぬ日本人たちと“Happy New Year!”と言ってハイタッチしているうちに、寂しさを紛らわせることができたと言っていた。
確かに、人間、人恋しくて寂しいときもある。
しかし、だからといって、大切なことを共有できない人間とは親密な関係を持たない方が良い。
学校で寂しくて。
職場で寂しくて。
プライベートで寂しくて。
大切なことを共有できない相手と過ごしている人がいる。
中にはそれで結婚する人もいる。
それでどんな交友関係になった?
どんな人間関係になった?
どんな恋人関係になった?
どんな夫婦関係になった?
余計寂しい失敗例の話を聴くのはもうたくさんである。
寂しくて人を求めるのは良い。
但し、ホンモノ以外は求めるな。
大切なことを共有できる人だけに絞れ。
見つからなければ、見つかるまで一人でいる勁さを持て。
それが無理なら、せめて先のイギリス人のように、薄く広く毒のない交流に留めよ。
「人恋しさ」の「人」は誰でも良いわけではないことを忘れないように。