昨日10月31日(金)「軸があれば」の続き。

子どもが多数派でない道を選ぶとき、今度は親の方が試される。
果たしてブレないで我が子を応援できるだろうか。
そこでも大切なのはいつも、一番大切な原点に戻ること。
学校に行くだとか、適応するだとかといった表面的なことにとらわれず、
この子が何のために生れて来たのか、
この子が今回の人生で生命(いのち)を授かった意味と役割は何なのか、という視点を失わないことである。
そこを押さえておけば、この子が本当の自分を生きることができるようになるために登り道はいくらでもある、ということが観えて来る

しかし、そんなことを考えながら自分自身の人生を歩んで来た親はほとんどいない。
子どもが不登校になって初めて親も自分の生き方も見直すことになる(それでも見直す親御さんと見直さない親御さんとがいらっしゃるが…)。
見直す契機となれば、子どもの不登校は単なる不幸な出来事ではなく、親子共に人間として成長して行く大きなチャンスとなる。
よって、そのためには、その親を心理的に応援する人がいた方が良い。
若い親御さんの年齢で自分の生きる軸を(しかもホンモノの軸を)持っている人などほとんどいない、というか、私は逢ったことがない。

そうでなくても、特に子どもが低学年の場合、子どもの過ごす場所をどうするか、という問題も出て来る。
これは、子どもが少なっているのに不登校児が増えている、という現実を踏まえて、是非とも行政に頑張ってほしいと切に要望する。

で、話を元に戻すと、親子共に人間として成長して行くためには応援して行く人が必要、ということになるが、ここでもまた同じ問題が生じて来る。
応援しようとしているあなた、あなた自身は生きる軸を持っているんですか?
本来の自分を実現する人生を歩んでいるんですか?

だから、対人援助職者にもまた「人間的成長のための精神療法」が必要だ、という話になってくるのである。
みんな一緒に成長しましょ。

 

 

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