昨日、今日とスポーツニュースは、MLBロサンゼルス・ダジャース(現地の発音はドジャースよりもこっち)のワールド・シリーズ優勝一色である。
球場では、背番号17や18のダジャースのユニフォームを着たファンたちが快哉を叫ぶ。
選手の出身地である岡山や岩手でのライブビューイングで、皆が郷土の誇りだと喜ぶ。
いやいや、ただ同じ日本人であるというだけで、なんだか晴れがましい気持ちになってくる。
おいおい、先日小欄に書いたことを思い出してみよう。
あなたは一球も投げていないし、一本も打っていないよ。
すべて「同一視」を起こして、他人が達成した成果を自分の手柄であるかのように勘違いしているだけのことなのである。
それならば、優勝を喜んでも良いけれど(かく言う私も「やったぁ!」と騒いでいる)、ああ、自分は便乗しているんだな、という自覚をちょっとだけ持った方が良いかもしれない。
でないと、他の国の人や、岡山・岩手以外の人や、ダジャース以外のチームのファンの人に対して、優越感を持っちゃったりするアンポンタンが出て来るかもしれないからね。
そうでなくて、今回のダジャース優勝による健全な刺激の受け方があるとすれば、
山本由伸や大谷翔平が自らに与えられたミッションを果たして活き活きと生きているように、今回の人生でオレに/ワタシに与えられたミッションは何なのだろうかと本気で探し求め、一生をかけてその実現を追求して行くことではないだろうか。
紛れもなく、それがあなたのワールド・シリーズなのである。