ミラノコルティナ五輪・スピードスケート男子500mにおいて新濱立也(しんはまたつや)選手は決勝で6位という結果に終わった。

その試合を観戦していた妻の吉田夕梨花(よしだゆりか)さん(今回の五輪出場はならなかったが、カーリング、ロコ・ソラーレの選手でもある。交通事故で大ケガをした夫を支えて来たのも彼女だった)がインタビューを受けていたとき、試合を終えたばかりの夫・新濱選手がサプライズで現れた。

思わずハグし合う二人。
夕梨花さんの頬をつたう涙。
新濱選手「頑張った。ありがとう。」「出し切った。メダルは届かなかった。ごめん。」
夕梨花さん「いやいやいや。十分、十分。」

そして「インタビュー、受けて。」と言い残して夫が去って行った後、
それまでの話
が飛んでしまった涙目の夕梨花さんが
「なんでしたっけ?」
と訊いたのに対し、自分も感動していたはずなのに、中断前の話に戻すインタビュアー。

時々インタビュー場面を見て思う。
自分の感情を抑圧して、職務を遂行しようとする日本人インタビュアーが多いのに対し、
欧米の、特にイタリアのインタビュアーは、自分の職務を忘れて(二の次にして)、選手をハグしたり、想いを表現している人が多い。

私は後者の方が好きである。
(自分の感情を抑圧して理性的・中立的なフリをする態度は、似非セラピストを連想して気持ちが悪い)

だから、新濱選手と夕梨花さんがハグしたとき、ただカメラを回すだけで「これ以上インタビューできません。」と終了にしても良かったんじゃないかなと私は思う。
(本当はカメラも邪魔で野暮なんだけど、なんだかこの二人の愛情に溢れた姿は見ていたい気持ちになるのでありました)

 

 

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