ミラノコルティナ五輪、スノーボード男子ビッグエアに出場した荻原大翔(おぎわらひろと)選手(20)のことに触れておきたい。

回転技を得意とし、「世界一回る男」「スピンマスター」と言われた荻原選手。
まずは男子ビッグエアの予選をトップの成績で通過。
まずこのときの、自分は0か100かどっちかしかないんで、というコメントが印象に残った。

そして臨んだ決勝であったが、残念ながら、2本続けての転倒。
その時点でメダルの可能性が消滅していたにもかかわらず、
「折角だしやろうかな。」
と3本目は横6回転半の超大技、ギネス認定の「バックサイド2340」に挑戦。
しかし、そこでまた転倒。
「0が出ちゃった。」
と12人中12位の最下位に終わった。

そしてそれにもめげず、次の競技、
「(男子)スロープスタイルで金を目指したい。」
と意欲を燃やしていたのだが、先のビッグエア3本目転倒の際に、実は足首を負傷。
さらにスロープスタイルの練習中に足首をさらに痛めてしまい、出場を断念、棄権となった。

何故、今回、荻原選手を取り上げたかというと、つい勝つための“計算”をしてしまう選手が多い中で、やらなくてもいい「バックサイド2340」に挑んで最下位になった上に、負傷までして男子スロープスタイルを棄権。
こういう“計算”のない、一か八かの姿勢が好きなんです、私。

そして今回の経験が、二十歳の荻原選手の今後にどんな影響を与えて行くのか。
願わくば、たとえ将来のオリンピックで金メダルを取ったとしても、“計算”高く、小さくまとまった、面白くもない大人になってほしくないなぁ、と秘かに願うのでありました。

 

 

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