「生活習慣病」というのがある。

厚生労働省によれば、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒など生活習慣が、発症・進行に関与する疾患群」のことで、具体的には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、クモ膜下出血、慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructibe pulmonary disease),癌などが含まれる。
もちろんすべてが「生活習慣」だけで決定されるものではなく、「遺伝的要因」や「環境的要因」も関与して来る。
しかし「生活習慣」の影響が極めて大きいことは誰も否定できまい。

そしてこの「生活習慣病」の予防や治療において苦労するのが、まさにこの「生活習慣」をどう変えていくか、という問題である。
大抵の場合、一所懸命「気をつけている」間は良いが、何年もかけて身についた「生活習慣」というものはそう簡単に変えられるものではないため、隙があれば、元の「生活習慣」に戻りたい/戻したいというのが、偽りのない「本音」であろう。
そのため、実際には「生活習慣」の変更に何度も失敗することになる。
大抵は、さらに「大変な事態」に至って初めて、性根(しょうね)が据わって、本気で「生活習慣」の変更に取り組むことになる。

…という話を聴いていて、すぐに思い当たった。
これって、メンタルの問題も全く同じじゃないか。
言わば、その生育史の中で身に付けざるを得なかった「心の生活習慣」こそが、後になって、その人を精神的に破壊していくことになる。
そしてそれは
「遺伝的要因」や「環境的要因」が関与する面もあるかもしれないが、「心の生活習慣」の影響が極めて大きいことは誰も否定できまい。
しかも、その「心の生活習慣」も、変えていこうとする試みに対しては、大きな「抵抗」が起きてくる。
これまた、大抵はさらに「大変な事態」に至って初めて、性根が据わって、本気で「心の生活習慣」の変更に取り組もうという気持ちになるのである。

その「性根が据わる」というのを、私の言葉で言えば、切実な「情けなさの自覚」と「成長への意欲」を抱くようになる、ということになろう。
そして長年の経験から思う。
そこまで行かないと、人間はなかなか変われないのよ。

しかし、逆から言えば、そこまで行けば、人間は変わることができるとも言える。
実際、体の「生活習慣」の方でも、根本的に変えることに成功した人に伺うと、もう我慢しなくてもよくなりました、何を食べれば体が喜ぶかが感覚でわかるようになりましたから、などとおっしゃる方が実際にいらっしゃるのである。
そしてそれと同じように、「心の生活習慣」を根本的に変えることに成功した人に伺うと、もう気をつけて変えようとしなくてもよくなりました、どう生きれば生命(いのち)かが喜ぶか感覚でわかるようになりましたから、などとおっしゃる方が実際にいらっしゃるのである。
そこまで来れば、もう以前の悪しき「生活習慣」には戻らない。

そしてそれは、その悪しき「生活習慣」がつく前の、「本来のあなた」に戻ったとも言えるのだ。
八雲総合研究所はそんなことをやっている場所でもあるのである。

 

 

お問合せはこちら

八雲総合研究所(東京都世田谷区)は
医療・福祉系国家資格者と一般市民を対象とした人間的成長のための精神療法の専門機関です。