ニュースでご存知の通り、ミラノコルティナ五輪のフィギュアスケート団体(アイスダンス+ペア+女子シングル+男子シングルの予選/決勝の計8種目の合計点で競う)において、日本は銀メダルを獲得した。

女子シングルの坂本花織の演技で、首位のアメリカに追いつき、すべては最後の男子シングル・佐藤駿の演技に託された。
最終滑走の佐藤は、ノーミスの演技で自己ベストの得点を叩き出したが、アメリカのイリア・マリニンの得点に及ばず、団体の順位は2位に終わった。
しかし、自分の得点がわかったときに、泣き崩れて立ち上がれない佐藤に対して、普段からライバルであったはずの鍵山優真も、坂本花織も、他の選手も大粒の涙を流して、佐藤の健闘を称えた。
総得点からすれば、実はアイスダンスの点数も影響しているのだが、佐藤を責める人が一人もいないように、アイスダンスのペアを責める人も一人もいない。
全員が、そのときなりの、自分なりの、精一杯を果たして、ひとつになっていた。

こういうところが団体の良いところだと思う。
普段なら敵対すべき個と個のパフォーマンスが、団体戦となると、団体内がひとつになり、少なくともその中では他のメンバーのパフォーマンスが自分のパフォーマンスとなって、メンバー一人ひとりの区別を超え、日本代表がひとつになることができたのだと思う。

そして、これがもし地球vs火星の対戦であれば、国の区別を超えて、地球内がひとつになるであろうし、
(太陽系が所属する)天の川銀河系vsアンドロメダ銀河系の対戦であれば、天の川銀河系内がひとつになるであろう。
それを無限にまで拡大して行けば、いつか宇宙の全存在がひとつになれるのではないか、と一人で夢想していた。

フィギュアスケート団体戦の涙の感動と共に、人間が自他の区別を超えていける可能性の一端を見せてもらえた気がした。

 

 

お問合せはこちら

八雲総合研究所(東京都世田谷区)は
医療・福祉系国家資格者と一般市民を対象とした人間的成長のための精神療法の専門機関です。