ラジオで聞いた話。
夫が何かをやらかしたことから夫婦喧嘩が起きたとする。
すると翌日、夫は必ず
妻のためにスウィーツを買って来たり
家事を率先してやったりして
あからさまに妻のご機嫌を取ろうとする。
それでも妻の機嫌が直らないと、最後に
「ごめんねダンス」というものを踊り出すのだ。
これが始まるとと、妻の方はそれが作戦だとわかっていても、つい笑って許してしまうことになるそうな。
ラジオなので、残念ながら、その「ごめんねダンス」の実態はわからなかったが、この夫もなかなかやるな、と思った。
何かにとらわれた気持ちをほぐすのに、却ってそれを強調して表現するというのは、なかなか面白い方法である。
例えば、あなたも何かに腹を立てたとき、「激高マンボ」を踊るといいかもしれない。
何か悲しい想いがしたとき、「雨のさめざめブルース」を歌うといいかもしれない。
何かでやる気が失せてしまったとき、「浪曲・太宰治のトカトントン」を唸(うな)るといいかもしれない。
但し、ちゃんと自分と向き合わなければいけないときには、上記の方法は「禁じ手」となる。
自分の人間的成長のために勝負しなければならない問題に対しては、ヒィヒィ言いながら、ど真ん中を正面突破して行くのが当たり前である。
上記はあくまで、つまらない想いにとらわれたときの気分転換であることをお間違えなきように。