今宵は仲秋の名月。
満月は明日で一日ズレるそうだが、空気が澄んで月が見えやすいタイミングだから選ばれたという仲秋の名月を是非拝ませていただきたいものである。
以前から私は(まだ経験のない方には特に)天体望遠鏡での月面観測を強くお勧めしている。
観察は家庭用の天体望遠鏡で十分で、地球の空気の揺らぎの向こうに見える月面の神秘(と言う他ない)にきっと感動されるだろう。
但し、月面観測には、満月近く(見える月面全体が太陽光を反射している)の時期よりも、半月や三日月の頃の方が、太陽光が当たっている面と当たっていない面との境の月面の凹凸が際立ち、見ごたえがある。
また、今夜は月の近くに土星も見えるそうで、これも家庭用の天体望遠鏡で見ると、土星の環っかが土星の“耳”のように見え(期待したよりもかなりちっちゃく見える)、ガリレオ・ガリレイが土星には耳があると言った気持ちを追体験できる。
調べてみれば、あなたの近所でも天体観測会があるかもしれない。
で、今夜は、月が見えても見えなくても、心眼で観える月を愛でて、月見で一杯といきましょうか。
日本酒好きによれば、加越の「加賀ノ月」シリーズか、朝日酒造(「久保田」でお馴染み)の「得月」がお勧めとのこと。
甘党の方は「萩の月」か「月でひろった卵」あたりが良いかもしれない。こっちもいいな。
娑婆の目先の事に追い立てられがちな毎日。
ちょっと待て、一旦落ち着こう。
感性に戻る、こういう習慣はとても大切だと思う。
◆追伸◆
今回、愛で損ねた方は、11月2日(日)の十三夜で。