日頃、人間が気づかないこと、無意識のことなどを扱っていると、つくづく思うのは、我々がどんなに内省してみたところで、どんなに分析してみたところで、自分で自分ことを気づけるのは、意識できるのは、ほんの一部に過ぎない、という絶対的事実である。
必ず気づかないことがある。
必ず意識できないことがある。

特に自分の
ひどいところ
汚いところ
ずるいところ
については、本当に気づきにくい、意識しにくい。

どんなに懺悔してみたところで、それはほんの氷山の一角であり、我々が気づくよりも、我々が意識するよりも、我々は、
遥かにひどい
遥かに汚い
遥かにずるい
のである

だから、最近思うのは、それなら最初から、気づかないこと、意識できないこと、込みで、頭を下げておいた方が良い、ということである。
よって、皆さんにもお勧めしておきたい。
一日一回でいいから(一日の終わり、お風呂に入ったときや寝る前など、一人になったときがいい)、すべての人に対して、すべての存在に対して、手を合わせて頭を下げておこう。
「すいません」
「ごめんなさい」
「許して下さい」

その姿勢が、あなたの我を抑え、あなたを通して働く力を発揮しやすくしてくれる。
そうすれば、ひどいなりに、汚いなりに、ずるいなりに、それでもほんのささやかなミッションを果たさせていただけるかもしれないと思う。

 

 

お問合せはこちら

八雲総合研究所(東京都世田谷区)は
医療・福祉系国家資格者と一般市民を対象とした人間的成長のための精神療法の専門機関です。