これまでの面談経験、ワークショップの経験、そして、自分自身の経験から、
その人のこころを抑圧しているものが外れて来ると、
「独り言」と「鼻歌」が増える、という明らかな傾向があると、常々申し上げて来た。
子どもと高齢者を思い浮かべてほしい。
まだ抑圧の少ない子どもや、加齢によって脱抑制が起きて来た高齢者は、
考えているプロセスをみんなしゃべるし、すぐに歌い出す。
また、多くの人においても、アルコールが入ると、これまた抑圧が外れて来るので、
べらべら本音をしゃべったり、歌ったりし始めるのは、御存知の通りである。
年齢に関係なく、また、アルコールなどの力を借りなくても、
普段から、素面(しらふ)で、本当の自分を表出できるかどうかは、
その人が本来の自己を回復して来たかどうかを見極めるのに、非常に重要な目安になる。
ある期間以上、面談に通って来られている方たちや、
ワークショップにある回数以上参加されて来た方たちを見ていると、
その傾向が確認できる。
面談で本音から話されるようになる(願わくば、本音の本音まで行きたいところだが)。
ワークショップで皆の前で歌えるようになる。
あ、そうそう。
「独り言」と「鼻歌」だけでなく、「踊り」出す人もいる。
しゃべって、歌って、踊って。
あなたが解放される。
あなたがあなたになる。
あなたがあなたを取り戻す。
そこに至るまでに、いっぱい泣いたり、秘めた怒りに気づいたり、いろいろあるんだけどね。
こういうふうになっていくのが、我が研究所らしい“芸風”なのかもしれない。