バブルの頃、独自のファッション・ブランドのお店を展開し、ものすごく儲かったという話をしている経営者がいた。
しかし、バブルがはじけ、今は細々とネット通販を続けて、なんとか食べて行っているという。
「ファッションって生きて行くのに絶対必要なものじゃないから、景気が悪くなるとダメなんですよ。」
その言葉を聞いてふと、今、自分がやっていることは「生きて行くのに絶対必要」か、と思った。
少なくとも私にとってはそうであった。
出世の本懐(何のためにこの生命(いのち)を授かり、どう生きて死ぬのか)を求めていた私にとっては、いくら巨万の富があったとしても何の役にも立たなかっただろう。
実際、近藤先生がニューヨークでセラピーをされていた頃、クライアントの中にアメリカのビリオネアたちが何人もいたそうだ。
また、日本においても、古来、西行のように、何不自由ない生活からいきなり出家する人たちがいた。
少なくとも、古今東西を問わず、出世の本懐を体得することが「生きて行くのに絶対必要」な人たちがいらしたし、今もいらっしゃるのである。
その人たちのために当研究所はある。
そのためにこの形で開業している。
今日は、それを再確認した一日であった。