家族や友人を失って初めて、その人の大切さを知る。
健康を失って初めて、健康の大切さを知る。
平和を失って初めて、平和の大切さを知る。
ライフラインを失って初めて、ライフラインの大切さを知る。
挙げればキリがない。
そうして、それらを失ったときには、これからはその大切さを忘れないようにしよう、と心に誓うのであるが、それもまた時と共に薄れ、元の木阿弥と化して行く。
それが凡夫。
気をつけても、気をつけても、そのときだけ。
心底バカだなぁ、と思う。

…で、話を終わらせては、夢も希望もない。
そんな凡夫でも、せめてできることはないでしょうか、という話。
なんでもいいから、一日一回だけでいいから、両手を合わせて頭を下げましょう、ということを提案したい。
どこを向いてやったらいいかって?
どこを向いてやったって構いません。
やってるうちに導いてもらえます。
ただ一所懸命にやることです。
人前で始めると、急にどうしたのかと訝(いぶか)しがられますから、一人のときにやるのがいいでしょう。
それだけでいいんです。
難しいことは言いません。
騙されたと思って、そんなことをバカみたいに毎日毎日やっていると、ちょっとだけね、普段から、当たり前のことが当たり前じゃなくなって、なんだか有り難く感じられるようになる“かも”しれませんよ。

 

 

お問合せはこちら

八雲総合研究所(東京都世田谷区)は
医療・福祉系国家資格者と一般市民を対象とした人間的成長のための精神療法の専門機関です。