人間、自分の問題と向き合うのは、なかなかしんどいものである。
しかし、本気で向き合わない限り、本当の自分の人生はやって来ないので、そこは覚悟を決めて勝負するしかない。
だけれども、そもそも自分に問題があると思っていない、気づいていない、気づきたくない人たちがいる。
中には、はっきりと「自分と向き合いたくありません。」と明言した人もいた。
もしその人が大人であれば、それもまた大人の選択であり、自己責任において、それなりの人生を歩んでいただくしかない。
私とは縁のない人たちである。
そして、自分の問題に行き詰ったり、誤魔化し切れなくなったり、心底うんざりして来た人たちがいる。
苦しい状況ではあるが、人間はそうならないと、なかなか自分の問題と本気で向き合わないものである。
そういう人が意を決し、覚悟を持って、面談を申し込んで来られる。
そうなれば大歓迎である。
間違いなく私と縁のある人たちである。
難しいのが、その間の人たちである。
自分に何らかの問題があることには薄ら気づいているが、まだ覚悟を決めて、正面から勝負する気になれない人たちがいる。
こういう人たちは意外に多い。
こっちもね、つい手を差し伸べてくなるんだけど、やっぱり準備ができていないと、時間の問題で逃げるか、脱落して行くんだよね。
深まる人、そうでない人、過去の面談記録を整理しているうちに改めてそう思った。
ひとつの目安として、それまでの自分を全否定しても成長して行きたい、と思えたら、準備はできていると思う。
焦らなくていい(時熟を待とう)、しかし、待ち過ぎなくていい(年を取っちゃうからね)、ちょうどのところでいらっしゃい。