ネットに「結婚したい女性の『職業』ランキング」という記事が載っていた。
その調査の統計上の意義はともかく、ひとつの参考にはなる。

そのランキングを挙げると、
3位 薬剤師
2位 保育士
1位 看護師
という結果であった。

いずれも私にとっては知っている方の多い職業なので、「へ~、そうなんだぁ。」と想いながら、これらの職業が正当に評価されているようで、嬉しい気持ちになった。

しかし、その職業を選んだ理由を読んでいると、「んんん?」という気持ちになって来る。
いずれも、何かあったときに「助かる」「心強い」というコメントが並んでいたのである。
結局、自分にとっての“利用価値”なのか?
それはおかしいでしょ。
それじゃあ、私利私欲でしょ。

そう思って、上記の三つの職業を見直すと、薬剤師、看護師は医療職として“利用価値”がわかりやすいが、残る保育士は、子どもが生まれたときの“利用価値”か?ということになる。
しかし、実はそうではない。
世の既婚女性の方々はよく御存知であろうが、結婚してみてわかるのは、産んだ覚えのない(手のかかる)長男が一人、家庭内に増えた、ということである。
そう。
旦那が一番手のかかる子どもなのだ。
そうなると、保育士は確かに、大いに“利用価値”のある職業ということになる。

そんなことを考えていると、段々希望のない気持ちになって来るが、世の中、捨てたものではない。
コメントを書いている人の中に一人だけ、こう書いている男性がいた。

「支えてあげたくなりますね。」

そうこなくっちゃ。
利己的な、自分にとっての“利用価値”ではなく、自分よりもまず相手を大切に思うこころ。
パートナーは、互いに思い合う相互性で成立している。
上記三種の職業に就いている女性は、この評価に騙されず、そういう眼でしっかりと男を鑑別しましょうね。

 

 

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