虚々実々の情報が巷(ちまた)に溢れかえり、情報源も数限りなく増えた世の中である。
その氾濫する情報の中で求められているのは、「情報を読む力」である。
どの情報が、真実で、信頼できるか、
どの情報が、ニセ、ガセネタ、フェイクで、信頼できないか。

例えば、ニュースソースを絞ってみるのもひとつの方法である。
具体的には、NHKニュースしか信じない、〇〇新聞しか読まない、大学病院や正規の学会発の医療情報しか信頼しない、と言った具合。
また、□□さんの言うことなら信用できる、と個人を絞る手もある。

情報源としての鑑別が難しいのが、さまざまなニュースに関するSNSなどの書き込み情報、そして店舗や商品については顧客レビュー情報である。
こいつの言っていることが本当に信じられるか否か。

私は情報内容そのものよりも、その情報を書いている人間のパーソナリティが漏れ出ているところを感じ取るようにしている。
特にネガティブな書き込み、煽情的な書き込みには注意を要する。
どこかに悪意やら、常軌を逸した攻撃性やら、傲慢さやら、思い上がりやら、イヤな臭いがする。
そういうヤツからの情報は即却下である。

反対に過度にヨイショする情報にも注意を要する。
そこにもまた読者をどこかバカにした(こんなもんで引っかかるだろうという)ようなイヤな臭いがする。
これまた即却下である。

そして最後は、読者の責任である。
基本的な他者への信頼感、この世界への信頼感を持っていない人間(そうなるにはそうなるようなその人の生育史がある)が引っかかりやすいデマ情報(特に陰謀説系の情報)がある。
それは信じたあなたが自ら堕ちた罠なのよ。
それによって生じる不利益は、自分で責任を取るしかない。

「情報を読む力」は、結局、あなた自身の人間としての健全度、成熟度につながって行くのである。

 

 

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