最近、勉強会を開催する度に思う。
手前味噌を承知の上で申し上げるならば、とても“良い”会になったと思う。

“良い”会というのは、参加者が、自分のことにおいても、他の参加者においても、人間というものを信頼でき、人間の成長というものを信じられる集まりになったということであり、
その“感覚”の下に、集団の中で「情けなさの自覚」を深め、「成長への意欲」を発揮できるようになったということである。

もちろん最初からそうだったわけではなく、勉強会の内容および形態から、参加者の対象から、紆余曲折、試行錯誤を繰り返しながら、今の形に辿り着いた。
振り返れば、初めて勉強会というものを開催してから、30年以上が経っていた。
それでも、倦(う)まず、弛(たゆ)まずやっていれば、こんな景色が観えるところにまで来れたのである。

しかし残念ながら、娑婆の集団ではこうはいかない。
必ず問題山積みでありながら、無自覚でのさばっている連中がいて、集団は重く暗く面倒臭いものとなる。
そんな集団では人は成長しにくい。
だからこそ、この勉強会を始めたのであり、そこでまず人間が成長し、自分が自分であることの幹を太くし、娑婆の中でおかしなヤツらを押し返し、自分でいられる力をつけたいものである。

少なくとも今言えるのは、「情けなさの自覚」と「成長への意欲」を持った人にとっては、この勉強会はとても居心地の良い場所であり、時に自分の情けなさと向き合い、それを乗り超えて成長して行く過程はしんどいものであるが、心から自分の成長を願い、祈ってくれている仲間の存在を感じ、立ち向かって行けるベースになっているものと信じている。

一度しかない短い人生だもの、
身構えてニセモノの自分の面(つら)の皮が厚くなる娑婆の集団ではなく
安心してのびのびと本来の自分を発揮できる本当の集団の中で
一緒に成長して行きましょう、ね。

 

 

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