先日、勧められて、あるドキュメンタリー映画を観て来た。
既にご覧になった方もいらっしゃるだろう。
娘が統合失調症を発症したのに、医師である両親がそれを否認し、医療を受けさせないまま25年が経過した話である。
しかもその経過を実の弟が撮影し、映画化した作品だ。
作品を観て、言いたいことは山ほどあるが、これから観る方もいらっしゃるであろうから、これ以上内容に触れるのは控えておこう。
全国で順次公開されるそうで、あなたの近くのミニシアター系映画館で、上映されている(これからされる)かもしれない。
私が観たとき、小さな映画館内はほぼ満席で、一見して、当事者、家族、精神科医療福祉関係者が大半を占めている感じがした(多分当たっていると思う)。
重い内容なので、どなたにも勧められる作品ではないが、精神科臨床や福祉に関わる方々は観ておいた方が良いと思っている。