ある男子高校生が、
サッカー部に入れば、恐らく万年二軍選手だろうが、
陸上部に入れば、きっとすぐに全国大会で活躍できる、と言われて悩んでいた。
即ち、
本当に何をやりたいのかで選ぶのか、
どうやったらより評価されるのかで選ぶのか、ということである。
あなたならどちらを選びますか?
かつて医学部に入学したとき、医学部に入ったらエラいと思ってもらえるから入った、医者になったらきっと儲かると思って入った、と思っている(はっきりそう口にするかどうか別にして)連中が余りに多いのに驚いた。
苦しむ患者さんに貢献するために、という言葉は建前でも聞いたことがなかった(実際には本気でそう思っていたヤツもいたと思うが…)。
その意味では、どうやったらより評価されるかで選ぶ、という方に著しく偏っていたと思う。
旧ソ連では、医者では喰えないので、タクシーの運転手をやっている、というテレビ報道を観たことがあった。
もし日本がそうなったら、どれくらいの人が医者になるだろうか。
それでも医者をやりたいという人に是非、医者になってもらいたいと思う。
そしてもう一歩深いことを言うならば、
評価されるかどうかを超えて
自分がやりたいかどうかも超えて
何をするのが自分のミッションなのかを掴み取れる感性を磨いて行ってほしいと願う。