今度こそ子どもに優しくしよう。
今度こそ夫/妻に優しくしよう。
今度こそ親に優しくしよう。
何度そう誓ったことだろう。
しかし長く続いたためしがない。
すぐにまたきつく当たってしまう。
そりゃそうだろう。
そんなのは一時的な気分=感情なんだもの。
感情はすぐに流転する。
我々の感情は、この人のためなら死んでもいい、と思った直後に、こいつなんか死んじまえ、と思えるのだ。
人間の感情はそのときだけのものである。
そもそもそんな人間が頭記のような誓いを立てること自体が無理なのだ。
じゃあ、どうするか。
人間が当てにならない以上、人間を超えたものにおまかせするしかない。
キリスト教ふうにいくとしたら
「御心ならば
子どもに優しくできますように。
夫/妻に優しくできますように。
親に優しくできますように。」
あるいは
仏教ふうにいくとしたら
「南無阿弥陀仏」
阿弥陀仏(=人間を超えた力)に南無(=おまかせ)します。
既成宗教臭さがイヤならば、どんな用語を使っても良い。
能書きに陥らず、人間を超えた働きが感じられるか否かが肝心なのである。