尾籠な話題で恐縮です。

医療福祉関係者の間で時々話題になるテーマに
「あなたはお尻の穴を見せられますか?」
というのがあります(ひょっとしたら私の周りだけかもしれませんが…)。
これは露出癖的な話ではなく、あなたが利用者としてケアを受けるときに、そこまで自分をさらけ出して、支援者におまかせすることかできますか?という質問なのです。

で、あなたはいかがですか?

私はできます。
というか、もうやってます。
定期的に大腸内視鏡検査を受けているもので。
これも最近でこそ静脈鎮静法を使って、寝ている間に検査が済んでしまいますが、最初はそれもなく、意識清明下に検査を受けていました。

そうでなくても私たちもいつかケアを受ける日がやって来ます。
でも「いつか」でしょうか?
思い起こせば、生まれたときからそうでしたね。
乳児の頃、一から十まで何もかもやってもらっていました。
それがいつの間にか自分の力でやっているかのように思い上がってしまいました。
本当は、ずっと与えられた力でやらせていただいていただけなのに。
そう思うと、何を今さら「お尻の穴を見せられますか?」でしょう。

とっくの昔から、骨の髄まで、心の奥底まで見透かされています。
それを思えば
、元から私たちを生かしてくれている力に、何もかもおまかせするしかない人生なのでありました。

 

 

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