うろ覚えの記憶である。
確か、何かのマンガの一シーンだったと思う。
どなたか正確な情報をお持ちの方がいらしたら、お知らせ願いたい。

暗黒の宇宙の中、たくさんの小惑星が並んでいる。
小惑星は内部をくりぬかれ、ひとつずつが鉄格付き子の牢獄の形になっており、その中で人間が一人ずつ眠っている。
そしてその中で永遠に夢を見続ける。
しかもその夢の中身は
その人がそれまでの人生で体験した中で
最も辛い体験
最も哀しい体験
最も情けない体験
最も恥ずかしい体験
そんな体験を、リアルに何度も何度も夢に見続けるのである。

思うに、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者さんが、フラッシュバックや悪夢を体験しても、あれだけ辛いのに、それが永遠に続くとなると、とても正気ではいられまい。
これは
凄まじい拷問に匹敵する。

改めて思う。
我々は過去を無意識に沈めてしまえるから、今を生きていけるのだ。
我々は過去を忘却して行けるから、今を生きていけるのだ。

ひょっとしたら上記は、私がいつの間にか脚色したか創作した話かもしれない。
それならそれで非常に示唆的であると言える。

そしてもし、無意識に沈めることも、忘却することもできない過去があったとしたら、我々を超えた力によって持って行ってもらうしかない。
祈って 祈って 祈って。
そしてようやく今を生きていける。

 

 

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