人間、勝負するときには徹底的に勝負した方が良い。
自分の問題、親子の問題、夫婦の問題、家族の問題、仕事の問題、職場の問題などなど。
直面化しないで先延ばしするテキトーな理由(言い訳)はいくらでも思い付ける。
ちょっと何かやったようなフリだけして、お茶を濁す場合もある。
しかし、そんなことをしているうちに時間だけは確実に経って行く。
若い頃は時間が無限にあるくらいに思っているかもしれないが、現実はそうはいかない
8050問題を見てもわかるように、ツケは必ず回って来る、しかも容赦ない形で。
そのまま死んでいいの?
そんな人生でいいの?
だから、自分の問題と徹底的に「直面化」するということはいつも意識しておいた方が良い。
それでも、いつも詰めが甘く、予想以上の時間を要するのが常であるからだ。

そして、いつでも問題を誤魔化さず、正面から直視し、直面化できるようになった後に、それだけではない世界が開けて行く。
いくら徹底的に直面化しても、ならぬものはならぬことがある。
それを悟り、自分を超えた時と力におまかせしなければならないときがある。
但し、そう言えるのは、徹底的に直面化できるようになった人だけである。
それは剣術において、どのような強敵に対してもいつでも刀を抜けるようになって初めて、敢えて刀を抜かないでいられるようになるのと同じである。
(本当はヘタレで刀が抜けなかったのを、抜かないでおいてやった、というような卑怯な言い訳とは異なる)
自力を尽くした者だけが他力におまかせすることができるのだ。

直面化とおまかせ。
やっぱりこの順番だな、と思う。

 

 

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