余談である。

ホームページの改訂で気になっていることに、私の掲載写真がある。
大したことではないと言えば大したことではない話なのだが、現在掲載中の写真に比して、私の頭髪が現在ほぼ真っ白になっているのである。
写真を変えなければ、と思いつつも、ちゃんと撮り直すための手間が億劫で、今日まで来てしまった。
別に、若く見せるための詐欺写真ではないので、どうぞご容赦いただきたい。
そのうち(いつか?)更新します。

で、白髪というと、いつも思い出す落語のフレーズがある。
ある大店(おおだな)のご主人が、外にお妾さんを作り、そこに足繁く通っている。
その頭に白髪が生えて来たのを見て、旦那が老けて見えるのがイヤなお妾さんは毛抜きでその白髪を抜いてしまう。
そしてうちに帰ると、うすうす旦那の浮気に気づいているお内儀(かみ)さんは、「まあ、黒々しちゃっていやらしい。商家の当主というものは、頭髪霜をいただくようになって初めて信用というものがつくものです。」と言って、今度は毛抜きで黒髪を抜いてしまう。
あっちで白髪を抜かれ、こっちで黒髪を抜かれているうちに、旦那の頭はとうとう禿になってしまいました、という噺である。

この「頭髪霜をいただくようになって」というフレーズが妙に耳に残っていて、若い頃は、そうなのかしらん、と漠然と思っていたが、いざ自分がそうなってみると、やっぱり「信用」というものは「白髪」じゃないなとつくづく思う。
白髪だけで信用がつくなら、皆さん、とっくにブリーチしてるわな。

「信用」はやっぱり「人格」です。

そのためには、地道に人間的成長を積み重ねて行くしかない、と改めて思う私なのでありました。

 

 

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