今、八雲総合研究所で面談をしている方の中に、私と二人で一緒に本を読んでいる方が何名かいらっしゃる。
面談のための時間とは別の時間を予約して、ひとつの本を一緒に読み、感じたこと、気づいたこと、連想したことなどについて二人で話すのである。
個人情報に属することなので、詳細を紹介することは控えるが、どの本を読むかは最初に話し合って決めている。
どうせ一緒に読むからには、歯応えのある本が良いので、古典や仏典、精神療法の本や近藤先生の著書そして小説など、種類は多彩である。
中でも古典、仏典となると、今は余り読まれない漢文、古文も入って来るが、所詮は日本語。
読んでいるうちに慣れても来るし、それ以上に、真意がわかるようになるから面白い。
勉強会などで皆と一緒に読んで、さまざまな人の発言を聴くことも実に楽しいが、
二人だけで読むことならではの味わいもある。
そういうやり方もあったのなら、教えてほしかった、と言われたので、ご紹介した次第である。
また、訊いて下されば、さまざまな書籍のご紹介も行っている。
一緒に本を読む時間を取らなくても、ご紹介した本について読んで来られれば、ディスカッションすることもできる。
(但し、「先生、この本を読んでおいて。」と言われるのは厳しい。私が読みたいと思っている本は常に何十冊も waiting list にあり、とても時間がないので、私からご紹介した本についてでお願いしたい)
とにかく今生で出逢えている時間は長いようで短い。
いろいろに活用していただければ幸いである。