「僕の願いは、みんなが『本当の自分』、人間らしい自分を自覚して、そしてそれで生きてもらうことなんです。そんな難しいことじゃない。それは要するに、『本当の自分』っていうものは、いわゆる我欲だけで生きない、自分の中に、自分の生命を成長させ、そして本当に自分を生かして、その生命が生かされている本物、根拠、そういうものを感じてですね、そしてそれに生かされる喜びというものの中に生きがいを見い出す。そういうことを感じてもらいたいんです。そのときに百万円のネックレスも意味がなくなります。『本当の自分』を生きたときに、顔は本当に柔らかに優しく微笑み、豊かな気持ちになり、人を愛し、自分を愛し、そして常にみんなと一緒に和(なご)やかに生活して行く人になっていくだろうと思うんですね。」(近藤章久講演『迷いのち晴れ』より(著書の『迷いのち晴れ』とは異なる))

 

「本当の自分」って何ですか?
「真の自己」とは何ですか?
しばしば訊かれる。
言葉で説明しようとすると、これほど難しいことはない。
しかし、この師の講演を聴いていると、そうそう、そうなんだよな、あるに決まってるんだよ、と問答無用に「わかって」くるから不思議である。
そう。
こう語っている近藤先生の「本当の自分」が今、目の前でダイナミックに動いているのを感じ、
そしてまたそれによって、自分の「本当の自分」が刺激され、触発されて、ダイナミックに動き出すのを感じるのである。
そして、近藤先生の「本当の自分」と私の「本当の自分」が共に響き合い、一如となる、その体験によって初めて本当に「本当の自分」が「わかる」のである。
言語なんかで、言語ごときで、「わかる」ものじゃあないんだよね。
だから、言葉から入らないで、アタマから入らないで、感じましょう、体験しましょう、としか申し上げようがないのです。

 

 

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