「僕の、そのときの、聞き方、態度、そういうことで、ちゃんと患者はテストしてる、その間に。それで、この人は話してもいいかな、悪いかな、どの程度まで話すかな、というようなことを考えるんです。おかしいけどね、ここ(近藤クリニック)へ折角来てるんだから。だけども、そういうことが自然に起きちゃう、…そういうのを聞いてるうちに、ああ、これは安心できるな、と思ったら…話してくれます。」(近藤章久『心身平安への道』)

 

テスティング、試すこと、つまり、試されること。
サイコセラピーなんてやっていると、そんなことがしょっちゅう起こります。
でもね、そんなの今さら、取り繕ったって、演じたって、どうしてもバレちゃうんですよ、こっちの本音がね。
だから、どう思われるかに右往左往しないで、テストに合格するかしないかに一喜一憂しないで、ただこの自分で勝負するしかないんです。

本音が変わることを成長といいます。
自分が磨かれて行くんです。
そうなると本音がバレることが恐くなくなります。
なんたって、それが本音なんだもの。

そしてこれがサイコセラピー場面だけの話ではなく
あらゆる人間関係 ~ 親子、夫婦、恋人、友人、同僚、上司部下などなど ~ にも当てはまることがわかりますよね。
そうなんです。
いつもあなたの本音は、互いにそうとは知らないうちに、試されているのです。

 

 

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八雲総合研究所(東京都世田谷区)は
医療・福祉系国家資格者を対象とした人間的成長のための精神療法の専門機関です。