仕事の時間はできるだけ短く
自分の時間はできるだけ長くしたいという。
しかも
友だちは、いらない。
恋人も、いらない。
パートナー、いらない。
ましてや、子どももいらない。
すべて面倒くさいのだそうだ。
最近そういう人が増えているのだという。
何のことはない、そういう人は利己的なのである。
自分だけの、小さな安心のテリトリーを確保して、自分のためだけに時間もお金もエネルギーも使いたいのである。
仕事をするのも
友だちと付き合うのも
恋人と付き合うのも
パートナーと暮らすのも
子どもを育てるのも
確かに面倒くさいことである。
しかし、その面倒くさいことを、利己的ではなく、利他的にやれるようになって初めて人間として成熟したと言える。
縁あって出逢った人の成長に貢献し、またそれが自分自身の成長にもつながる。
人類が二人以上いることの意味は、そういうところにある。
誤解しないでいただきたい。
「利他的にならなければいけない」と言っているのではない。
「いけない」のではなくて、人間が成熟すると、利他的に「なる」んだよね、あなたを通して働く力によって、自ずと。
そしてそこになんとも言えない、深い歓喜(よろこび)が生まれる。
そもそも我々人類に与えらえたミッションは何なのかについて、思いを致してみようよ。