DREAMS COME TRUE の歌詞ではない。
大切なことは何度でも、聴くということ、言うということ。
本当に「わかる」ということは、そう簡単なことではない。
時に「それはもう以前に聞きました。」と言われる患者さんがいる。
「耳で聞いたことがある」というのと「体得しました」というのでは大違いだ。
「頭でわかった」というのと「腹の底からわかった」というのも大違いである。
「具体的な仕事の場、生活の場で咄嗟のときでも実践できるようになる」、そうなって初めて「わかった」と言えるのである。
そうなるまで何度でも何度でも何度でも繰り返し聴かなければならない。
そうして初めて本当に「わかる」ようになる。
視点を変えてみよう。
「先生、○○だとわかりました!」
と初めてのようにクライアントから言われることがある。
こちらは
「それはもう十回以上言って来たんだけどな。」
とつい思いそうになる。
しかし、もしそう思ったとしたら、こちら側の間違いである。
ただ「言った」だけでは何にもならない。
相手の心に沁みるまで、芯の芯に沁みるまで、咄嗟の行動変容が起こるまで
そうなるまで何度でも何度でも何度でも繰り返し言わなければならない。
そうして初めて本当に「わかる」ようになる。
目標は飽くまでも本当に「わかる」こと。
聴く回数、言う回数は、関係ないのである。