拙文の中で再三申し上げている「凡夫」という言葉。
私にとっては「凡夫」そのままでしっくり来るのだが、今どきの若い人たちや仏教語に縁のない人たちにとってはそうではないらしい。
【注】「凡夫」(ぼんぷ)愚かな人。凡庸な人。愚か者。愚かな一般の人たち。無知なありふれた人たち。…迷える者。中村元『佛教語大辞典』

そこで最近では「アンポンタン(安本丹)」とか「ポンコツ」とも言うようにしているが、ふと他にバリエーションがないかと考えてみた。

もちろん類語なら何でも良いというわけにもいかない。

例えば「馬鹿」や「くず(屑)」「ぐず(愚図)」「まぬけ(間抜け)」ではちょっと語感がきつ過ぎる(「凡夫」の本義から言うと、それでも全然甘いんだけどね)。

「アホ(阿呆)」はマイルドだが、含むところが広過ぎる。

「たわけ(戯け)」「うつけ(虚け)」となると、信長が出て来そうだ。

では、「とんま(頓馬)」「とんちき(頓痴気)」「とんちんかん(頓珍漢)」はどうだ。 
段々良い感じになって来た。

この勢いに乗って、「ぽんつく」「へっぽこ(屁鉾)」「すかたん」「いかれぽんち」の「すっとこどっこい」!

なんで今、私は立ち上がってるんでしょうか!

う~む、個人的には「アンポンタン」「ポンコツ」に加えて、この「へっぽこ」と「すっとこどっこい」を採用したいと思います。

まだまだ他にも良い表現がありそうだ。 
どうぞ皆さんも何か思いつきましたら、面談のときにでも教えて下され。
どう表現しても、我々は間違いなく「凡夫」なのですから。

 

 

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