朝日新聞の今日の報道。

「北海道湧別町で2日午後6時20分ごろ、同町東の漁師Oさん(53)と長女で小学3年生のNさん(9)が、軽トラックで出かけたまま連絡がとれなくなったと親戚から北海道遠軽署に通報が入った。2人は翌日午前7時すぎ、自宅から約2キロ離れた同町東の牧場の倉庫前で、雪に埋もれて倒れた状態で見つかった。Oさんは死亡が確認され、Nさんは意識はあるという。
同署によると、OさんはNさんをかばうように覆いかぶさった状態で見つかった。Oさんは2日午後4時ごろ、親戚に『雪に埋まって動けなくなった』と電話した後、連絡がとれなくなった。約5時間半後、自宅から約2キロ離れた路上で、軽トラックだけが見つかっていた。 」

このニュースを聞いて、胸の詰まるような想いを感じると共に、この娘さんの体験をこころの傷として残してはならないと強く思った。
身近な人が、当地の専門家がきっと配慮し、支援してくれるものと信じている。

そして翻(ひるがえ)って思う。
ここにもいないだろうか、あのとき、あそこで体験したこころの傷を、誰に話すこともなく、そして癒されることもなく、今も抱えて苦しみ続けている人が。
今すぐに、誰でも良いから話せ、とは言わない。
話せる時機と、話せる相手を見定めることは重要だ。
ただ少なくとも、話すことによって癒される道があるということだけは知っておいてほしいと思う。

今日は雛祭り。

何年先でもいいから、いつかこの娘が、哀しみや辛さ以外の想いで、雛祭りを迎えられることをこころから願う。
その前にちゃんといっぱい泣けますように。

 

[追伸] その後の報道によれば、その父子はお母さんが既に亡き父子家庭で、お父さんは雛祭りのケーキを予約し、雪の中で自分の上着まで脱いで、娘を覆っていたという。
この娘の未来がどうか温かく見守られるようにと祈る。

 

 

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