ときどき話をしていて
「私、子どもが嫌いなんです。」
という人がいる。

また、ときに
「オレ、年寄りが嫌いなんだよな。」
という人もいる。

特別な理由がある場合を除き、両者とも、心を病んでいる確率が高いと私は思っている。

自分がかつて生きてきた“子ども”の否定、
自分がこれからなっていくはずの“高齢者”の否定、
それだけで、その人に否定されて来た体験があることが推察できる。

そこに気がつかない限り、
その問題を解決しない限り、
“自分を否定した”人生が続くだろう。

こういう人たちには、できれば、医療・福祉・教育の分野には関わってほしくないと思う(しかし、そう言いながら、何故か対人援助職に入って来る人が少なくない)。

もちろん私にとっては、そういう自分が死ぬほどイヤになり、なんとしても突破したいという気持ちにならない限り、話す縁はないが、少なくとも、そういう自分を実際に突破し、子どもも、年寄りも、そして自分も好きになった人がいるということは明記しておきたいと思う。

「自分が好き」と言うと、安っぽい自己啓発的な表現に間違われそうなので、「自分の存在の尊さを感じる」と言った方が正確だろう。

かくして、すべての話は自分に戻ってくる。

で、あなたは子どもが好きですか?

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医療・福祉系国家資格者を対象とした人間的成長のための精神療法の専門機関です。