私が、サイコセラピストやカウンセラー、あるいは、サイコセラピストやカウンセラーを目指す学生たちに講演・講義をするときに、伝えているメッセージがいくつかある。
その中のひとつに
「もしあなたが誰かに関わることによって、たったひとりでも、その人の人生が変わるとしたら、それはすごいことなんですよ。」
がある。
もちろん、ここで言う「変わる」とは、「その人が本来の自分を生きることができるようになる」という意味である。
表面的に「適応」して生きて行けるようになるという意味ではないし、世俗的に「成功」して生きて行けるようになるという意味でもない。
また「ちょっと楽になりました」というようなレベルではなく、「生き方が変わりました」というようなレベルの話である。
そしてこれは、狭くサイコセラピーやカウンセリングに限ったことではない。
親が子に対して、パートナーがパートナーに対して、親友が親友に対して、もし関わることによって、その人ひとりの人生が変わる=その人が本来の自分を生きることができるようになったならば、それはすごいことなのである。
ある「ひとり」が自分以外の誰か「ひとり」に対して、そんな関わりができたとすれば、もうそれで mission conmpleted なのかもしれない。
そしてもし「ひとり」が(「ひとり」を超えて)「ふたり」に対して、そんな関わりができたとすれば、それはもう“おつり”が来るのである。
私は、サイコセラピーを、カウンセリングを、本当の意味での人と人との出逢いと関わりを、そんなふうに考えている。
「ひとり」に対してで、もう十分な大!事業なのである。