あるメンタルヘルス関係の雑誌に「自分らしさがわからない」という特集が組まれていて、思わず、読み通してしまった。
どんなふうに「自分らしさ」をとらえているかに、大いに関心があったのである。
読み終わってみて、執筆者それぞれが自分の考えを述べながらも、「自分らしさ」というものをはっきりと掴み切れていないことがよくわかり、なるほど「自分らしさがわからない」というのは正直な題名だな、と得心がいった。

しかしながら、有り難いことに、私には答えがある。
何故ならば、「真の自己」の存在を知っているからだ。
「真の自己」を生きることが、本当の意味での「自分らしさ」の発揮に他ならない。

しかし、生まれたときに授かったはずの「真の自己」はそのままではいられない。
その後の生育史の影響を受け、「真の自己」の上に「仮幻の自己」という余計なものがまとわりついて来る。
そうなると、今の「自分」とは、核にある「真の自己」のまわりに「仮幻の自己」をまとった形となる。
ならば、その表面の「仮幻の自己」をもって、それが「自分」だと思っている人のなんと多いことか。
自分でもそう思い込んでおり、まわりの人からもそう見える。
実際には。その「仮幻の自己」を引っ剥がしたところに「真の自己」があるのだが。

そのことをはっきりさせておかないと、教育においても福祉においても医療においても
「その子らしい未来を」「その人らしい人生を」「その人らしい最期を」など、ことごとくしくじることになる。

「真の自己」の実現なくして、本当の「自分らしさ」の発現はない。
従って、まず各人の「真の自己」が何者なのかを巡って、必死に自分と向き合い、徹底的に追究して行く必要があるのである。
そうでないと、あなたがこの世界に一人のあなたに生れて来た甲斐がないからね。

 

 

お問合せはこちら

八雲総合研究所(東京都世田谷区)は
医療・福祉系国家資格者と一般市民を対象とした人間的成長のための精神療法の専門機関です。