誕生日に「おめでとう!」とお祝いしてもらう。
自分の存在を祝われたようで、嬉しいものである。

ある人は、誕生日は生まれて来た本人ではなく、産んでくれたお母さんに感謝する日だと言う人もいる。
自分の存在を評価されたようで、母親も嬉しかろう。

それでよい。
それが俗諦(世俗的、世間的な真実)の話。

で、ちょっと真諦(絶対的な、出世間的な真実)の話を付け加える。

誕生日に「おめでとう!」と言われて嬉しいのは私の「我」である。
子どもの誕生日に「ありがとう!」と感謝されて嬉しいのは母親の「我」である。
しかし、この世に生まれて来たのは自分の力ではない。
産んだのも自分の力ではない。
となると、誕生日には、自分を存在させてくれた大元に
子どもを産ませてくれた大元に感謝するのが真実ではなかろうか。
ということは、感謝する先はひとつということになる。

よって
誕生日に「おめでとう!」と言われて嬉しいとき
子どもの誕生日に「ありがとう!」と感謝されて嬉しいとき
ちょっと天を仰いで「ありがとうございます」と祈ってみてもいいんじゃないかな。

そして誕生日だけでなく、こうやって存在させてもらっていること全てに毎日感謝してもいいんじゃないかと思う。

 

 

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