2017(平成29)年12月14日(木)『脅し』
先日の勉強会で
「夜口笛を吹くと狼が来る」
という言い伝えが話題になった。
「狼」の代わりに「蛇」「泥棒」など何パターンかあるようだが
元々は子どもたちに夜口笛を吹かせないようにするための躾の伝承であった。
どうも各地にこういう「脅し」による児童教育的伝承があるようだ。
個人的には極めて気持ちが悪い。
そんな持って回った嘘をつく暇があったら、子どもに向かって正面切って
「夜は静かに休みたい人もいるから口笛を吹くな。」
と言えば良いだろう。
そう言えば、かのなまはげも
「泣ぐ子はいねがぁ。」
と恐い面をつけて子どもを脅している。
泣いたって良いではないか。
私としてはなまはげ太鼓が好きなだけに、ああいう脅し台詞は是非やめていただきたい。
どうしても脅したいなら、子どもではなく、大人に対して
「ニセモノの自分で生ぎでるヤツはいねがぁ。」
「仮面つけて生ぎでるヤツはいねがぁ。」
と迫っていただきたい。
…などと思ってバスに乗っていたら
ダダこねしている2歳の女の子に対して、若いお母さんが
「恐い運転手さんに怒られるよ。」
と脅していた。
それを聞いた運転手さんの
「ブフッ。」
という吐息がマイクを通じてバス中に響いた。
とんだ巻き込みである。
脅しによって子どもをコントロールしようとする伝承、止めるべし。