2014(平成26)年5月31日(金)『酒器の話』
酒器の話。
QUAICHとは、クエイヒ(またはクエイク、クエイキ)と発音される、二つの翼状の取っ手のついたケルト(主にスコットランド)の伝統的酒盃のことである。
古くは木製、最近では銀製が多く、祝い事などに際して、スコッチウイスキーを満たし、仲間で飲み回すのに使われていたという(大容量のものもあるそうだ)。
私はたまたまスコットランド人の友人にもらったクエイヒを使っている。
器底にスコットランドの国花thistle(シスル)(=アザミ)のレリーフが配され、取っ手にはケルト紋様が彫られているが、いかにも素朴である。
できればスコッチのカスクで満たしたいところだが、入手困難なので、ウオッカを冷凍庫(冷蔵庫ではなく)で冷やして注いでみたら、クエイヒの銀器まで冷えて、実に涼味であった。
それからいろいろと試してみたが、テキーラとラムも冷凍庫で冷やしてから注ぐと実に相性が宜しい。
私も大して強いわけではないが、アルコール度数の高い酒を、キンキンに冷やしてちょっと呑むと、呑んだ気がして(=すぐにアルコールが回って)幸せです。
強い酒が苦手な方は、炭酸飲料(元の風味を壊さないため、できれば味やフレーバーのない炭酸水が望ましい)で好みの濃さに割って飲まれると良い。
暑気払いにお試しあれ。